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作業療法士の20年後、30年後はどうなる?

作業療法士の20年後、30年後はどうなる?

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AIの進歩がめざましい近年、その影響で「将来なくなる職業が出てくるのでは」ということが話題になっています。社会背景などを考えた場合、リハビリ分野で働く作業療法士のニーズは、これからも高まっていくと予想されています。AI時代での作業療法士の働き方は、どうなっていくのでしょうか。

今後も作業療法士のニーズは高まっていく

現在、日本は「超高齢社会」と呼ばれるような時代になっていますが、さらに「2025年問題」という話題が業界ではよく取り上げられています。
いわゆる団塊の世代と呼ばれる人たちが75歳以上を迎えることで、医療費や社会保障費といった問題だけでなく、リハビリへのニーズが高まり、需要と供給のバランスが崩れるのではと言われています。
合わせて、作業療法士によるリハビリのみならず、ドクターや看護師などの医療従事者数が追いつくのかについても不安視されています。
つまり、入院してくる高齢者の数とリハビリ処方の数というものが比例することが考えられますから、リハビリを行うスタッフである作業療法士の需要が減ることは考えにくいのが、現状です。
AIがどれだけ発展したとしても、作業療法士の仕事はなくならない、むしろ反対に増えていくのではないかと予測できます。そのため作業療法士という職業の必要性が、今以上に高まっていくと考えられます。

治療器具の一環としてAI技術の利用が考えられる

作業療法士の仕事そのものが、AIに取って代わられる可能性は低いでしょうが、リハビリの過程でAIが代行できる作業や業務が出てくることは、現時点でも十分に考えられそうです。
治療器具では、例えば介護支援用のロボットスーツ「HAL(ハル)」があります。この器具は歩行を支援する器具で、脚などに装着すると歩くときに筋肉が収縮するのを感知して脚を出すのをサポートしてくれます。
このようなリハビリを助けてくれる技術開発は、かなり進んでいるのが現状です。治療器具の一環として活用することでAIとの共存を図れるだけでなく、患者のより早い回復にもきっと役立つことでしょう。
話を聞いた作業療法士によれば、まるで「アイアンマン」のような介護用のロボットスーツの開発も進んでいるのを聞いたことがあるそうです。
もっとわかりやすいところでは、カルテが電子化されたり、iPadを使って認知症の方にレクリエーションをしたりするなど効率化が進み、いろいろな治療を選択できるようになってきています。
医療と科学がマッチすることで相乗効果に期待できる面も多くありますが、作業療法では患者さんの感情や、求めている動作や役割といった面に複合的にアプローチしていくことが欠かせません。
そういった面から考えると、人の感情を推し量ることはAIではまだ難しいのでは…という一面もあるようです。

高齢者の割合が上昇していく問題は今後、避けて通ることはできません。そのような時代だからこそ、作業療法士がAIとの共存を模索し、新たな立ち位置を見いだす必要があるのではないでしょうか。

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