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作業療法士として働くには資格試験に合格することが、まずは必要です。では、資格取得を目指すに当たっては、どのような勉強方法でどれだけ勉強時間を取ればいいのでしょうか。現役で働く作業療法士の体験談をもとに、高校生のときに経験しておくと役立つことも合わせて見ていきます。
毎日の復習の積み重ねが結果につながる
作業療法士になるためには、基本的には大学か専門学校へ行くことになります。例えば、大学へ進学した場合、1、2年生のときはとにかくテストの科目数が多く、テスト期間の1~2週間前ぐらいからは、帰宅後も数時間ほど勉強するという日々が続くこともあるようです。
話を聞いた作業療法士によると、大学1年生から国家試験を想定して勉強をしておけば、4年生になったとき、勉強や生活の面でかなり楽に感じることができると言います。
大学3年生からは科目数は減りますが、その分、各科目の内容における濃度が増していくほか、実技の試験が加わります。実習に行くためには試験に通ることが条件で、落ちると実習に行けませんし、留年となってしまいます。
4年生に進級し実習が終わると、いよいよ国家試験モードになり、国家試験では4年間で学んだ知識からまんべんなく出題されます。テストに通るためだけに、一夜漬け感覚で勉強をしていると、痛い目にあってしまうことも多いそうです。
入学時から、その日やったことはその日のうちに復習するという習慣づけをしておけば、いざ試験を迎えるというときにあわてることはないでしょう。
高校時代のテスト勉強を受けるときから、計画的にこなす習慣を身につけておくのもいいかもしれません。
コミュニケーション能力は欠かせない
病院では患者の治療方針に関して、1人の患者に対してドクター、看護師、作業療法士、理学療法士、ヘルパーなど、合計で6~7人が1つのチームとなってアプローチします。
患者さんに治療方針を説明する際は、必ずチームが集まって患者さん本人と家族を交えて話し合いをするのが一般的ですので、どの職種でもそうかもしれませんが、作業療法士にとってコミュニケーション能力は大切です。
コミュニケーションという面では、学生時代の実習でも注意が必要と、ある作業療法士は言います。しっかり勉強して実習でくじけないように準備をしておくことはもちろん、実習では患者さんに対する接し方や、職場の雰囲気に対する接し方を見られるケースが多いそうです。
なぜなら実習に行った際に教えてくれるのは、あくまでも作業療法士であり、決して学校の先生ではありません。そのため、指示や注意などで少し厳しい言い方をされる場面も出てきたりもします。そういった際も、きちんと会話できることが大切です。
作業療法士として活躍するには、知識や技術だけではなく、患者さんをわかろうとするコミュニケーション能力や、職場に対するコミュニケーション能力が重要となります。高校時代から積極的に多くの人と接するようにし、磨いておくようにしましょう。
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