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スポーツインストラクターの20年後、30年後はどうなる?

スポーツインストラクターの20年後、30年後はどうなる?

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現在ではスポーツ分野にも、さまざまなAI技術が応用されているのを見かける機会も少なくありません。今後ますますスポーツ分野に科学やAI技術の導入が進むのではと、あるスポーツインストラクターは言います。では、スポーツインストラクターにとって、AIの発達はどのような影響があるのでしょうか。

人と触れ合ってスポーツをするという環境はきっとなくならない

AI技術の進化はめざましいものがあり、スポーツインストラクターという職種で考えた場合、例えば電子レンジで食品などを温めるように、やるべきメニューを自動的に判断しパッケージとして提案するような作業は、AIを活用することで簡単にできるようになるかもしれません。
ただし、AIにメニューを決めさせるとしても、それを決定するためのデータについては、目安となるような基準はあるものの、各スポーツインストラクターやジム・クラブごとに評価方法に個性が存在するのも事実です。
現段階ではAIを効果的に運用するためには、スポーツインストラクターの存在や力量というものが、まだまだ必要な状態と考えられています。
さらに「大事なのは運動の楽しさを伝えられるかということだ」と、あるスポーツインストラクターは強調しており、今後もスポーツインストラクターの必要性は十分にあると言えそうです。

AIとの共存により質の高さを求められる時代に

スポーツインストラクターが働く環境において、AI技術を駆使することで運動性能を測るほか、その人にマッチしたトレーニング方法の決定をスムーズにする手段としてなど、AIはサポートツールとして、かなり有効なものとなる可能性がありそうです。
レッスンを受ける側が情報を受け取るという意味では、AIを活用する場面はどんどん増えていくのではないでしょうか。
また、受付の代行など、ジムに限らずAI活用例の一つとして見かけられますが、そういった基本的な業務をAIができてしまう分、これまで以上にスポーツインストラクターとしての資質が求められるのでは、という意見も多く聞かれるようです。
トレーニングの質を上げるという意味でAIは使えるかもしれませんが、その人がトレーニングを行う目的やゴール地点を想像するという心情面については、まだまだ現在のAIでは想像できないことも多くありそうです。
つまり、きちんとその人を見て指導するという、対人に関するスキルを伸ばしていけば、スポーツインストラクターとしての未来も開けてくるのではないでしょうか。
「人と人とがかかわり合うのがスポーツという分野」と話を聞いたスポーツインストラクターは言い、きちんと勉強をして理論的な構築をし、「この人にはこれが合っている」「これとこれを組み合わせて新しいものを作ってやっていこう」という柔軟な発想をしていくことも、今後はより重要になってくるのではと考えているそうです。

取材協力・監修

田子政昌※2020年8月26日更新

スポーツインストラクター。パーソナルトレーニングジムを経営しながら、子どもから社会人選手まで所属する陸上クラブを運営。陸上競技は中学生からはじめ、現在も競技活動を継続している。高校卒業後、専門学校に進学した際フィットネスクラブでのアルバイトからキャリアスタート。卒業後は体育大学に進学し運動・スポーツに関する学びを深めながら、在学中に日本スポーツ協会アスレティックトレーナー、NSCA公認パーソナルトレーナーなどの資格を取得。これまでランニングや健康運動指導を中心に個人・企業を対象に多くの現場で運動指導を行っている。一般社団法人日本アスレティックトレーニング振興機構 代表理事

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