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心理カウンセラーになるために今から役立つ経験

心理カウンセラーになるために今から役立つ経験

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心理カウンセラーは傾聴することが仕事なので、人の話を聞いていればよいと思われがちですが、実は伝えることがとても大切です。そのスキルを磨くために高校生でもできる取り組みにはどのようなことがあるでしょうか。コミュニケーション能力をどう上げるか、人間関係の築き方などを説明します。

心理カウンセラーにはコミュニケーションスキルが必要

心理カウンセラーはコミュニケーションスキルが高くないと難しい、人見知りではできない仕事です。友人関係や人間関係に対して抵抗感なく対応できる人に向いています。交流すること、つまりは相手の話を聞くだけでなく、伝え上手でないと意味がありません。聞くこと、伝えること、両方のスキルが必要です。話下手だけれど傾聴することは得意だからカウンセラーになりたい、という場合は、学校で学んでいる間に伝え上手になれるよう意識する必要があります。饒舌になる必要はありません。自分の気持ちや考えをきちんと伝えられるようにすることが必要です。

セルフストレスマネジメントができることが求められる

そのためには、セルフストレスマネジメントがしっかりできていることが重要です。なぜなら、自分の気持ちが安定していないと人の話を聞くことは難しいからです。人間ですから、ある程度の心理的な波は誰もがもっていますが、その波が激しすぎる人はこの仕事には向かないといえます。性格的なものもありますが、自己鍛錬が必要です。
学生のうちからできることとして、常に気持ちを豊かに保つこと、安定的にできるような趣味をもつこと、自分が好きなことでリラクゼーションできる時間をもつことなどが挙げられます。いつも自分がいっぱいいっぱいの状況では、人の話を聞く余裕はなくなってしまいます。
そうならないためにはどうしたらよいでしょうか。学校と家の往復では、友人や先輩、先生ぐらいしかいない狭い世界です。祖母や祖父と同居している人も少ない時代ですから、できれば、さまざまな分野や年齢の人との交流を学生時代に取り入れるようにしましょう。積極的にボランティアをする、地域と連携した活動をおこなう、人とかかわるアルバイトをする、などはよい経験になります。若いころに見たり聞いたり体験したりすることは、自分にとって将来のための貴重な財産になります。

伝えるための語彙表現・人間力を磨く

特に力を入れておくとよい科目を挙げるとすると国語です。心理カウンセラーとして語彙表現が多いことはとても大事です。例えば、カウンセリング場面では相手に話してもらうことが中心となりますが、自分の気持ちをうまく伝えられない人が多くいるのも事実です。そこで、カウンセラー側から言葉を出してあげる必要がでてきます。「こういうことですよね」「●●という意味ですね」などと確認しながら、聞いた言葉を咀嚼してわかりやすく言い換えるのです。すると相手は自分が話したことをさらに深く認識することができるので、語彙力が大事になるというわけです。
また、道徳は当然のごとく必要です。人間力を磨くことはカウンセリングの基礎になります。伝える手段として、パソコンの操作が必要になりますから、IT関連の勉強もしておくと有利です。さらに、前述のセルフストレスマネジメントとして、好きなことをする重要性を認識しておきましょう。お菓子作りやスポーツなどなんでもかまいません。学生のうちにセルフストレスマネジメントができるようになれば、心理カウンセラーとして将来必ず役立つはずです。

取材協力

大野萌子

一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ(R)資格認定機関)代表理事、企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント、ハラスメントの分野を得意とする。防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関等で年間100件以上の講演・研修を行う。著書、メディア出演多数。

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