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心理カウンセラーのキャリアパス

心理カウンセラーのキャリアパス

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心理カウンセラーとしてのキャリアステップは経験を積むことが第一です。さまざまな協会があり、それぞれ資格が取れる試験を実施していますが、その資格のある・なしがキャリアに直接関係するわけではありません。心理カウンセラーのキャリアステップについて産業カウンセラーを例に見てみましょう。

さまざまな心理療法の知識を学び、幅を広げていく

心理療法は数百あるといわれています。主なものとして、認知行動療法、アドラー心理学などですが、全部を網羅することはできなくても代表的なものを知っておくのは大切です。これらはそれぞれ団体が違うので、講座も違います。自分で興味のあるものをピックアップして知識の幅を広げておきましょう。
それぞれの療法にはメリット・デメリットがあり、デメリットを緩和したり補ったりするために他の療法が必要になってきます。キャリアステップを積んでいくうえで、他の療法についての知識をもつことは欠かせませんが、知識だけではなく経験値を踏むことが一番です。

キャリアアップするには心理カウンセラーとして場数を踏むことがマスト

心理カウンセラーとして、どこでカウンセリングをおこなったことがあるか、どんな経験をしてきたか、は必ず聞かれます。まずはどんな仕事でもやってみることです。ボランティアや単発の仕事でも頼まれた仕事はきちんとやり遂げましょう。そこで良い働きをしたと認められた場合や印象が良かった場合などは、そのまま雇ってもらえることもあります。また、評判を聞いて他の人から声をかけられて次の仕事につながっていくことも。1度でも実績があると、知り合った人脈を通じて少しずつ仕事は広がっていくのです。あの企業でやったのならば我が社でもお願いしたい、と信頼度が増え、結果として仕事につながります。キャリアアップするには場数を踏むことがマストだといえるでしょう。
つまり、心理カウンセラーとして活躍したいと思うのであれば、資格の取得よりも経験値を積むことのほうが大切になります。カウンセリングの実績がキャリアに直結するためです。
例えば、産業カウンセラーの上位資格として「シニア産業カウンセラー」があります。産業カウンセラーよりもさらに多くの講座を受講し、深い知識が必要とされます。企業によっては上位資格をもっていることよりも、対個人へのカウンセリング能力が高いほうをカウンセラー選びの判断基準にするころがあります。それは、知識を多くもっているよりも、経験値や感性(人柄)を重視するためです。
極端なことを言うと、何の資格をもっていなくてもカウンセラーを名乗ってカウンセリングサロンを開くことはできますし、それで罰せられることもありません。誰もが悩み事や相談事、困りごとを抱えている昨今、傾聴スキルを磨く占い師や宗教活動家も大勢います。
そうしたなか、対人間の専門職である心理カウンセラーとしてカウンセリングを続け、ステップアップしていくには、自己研鑽に尽きるといえるでしょう。

取材協力

大野萌子

一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ(R)資格認定機関)代表理事、企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント、ハラスメントの分野を得意とする。防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関等で年間100件以上の講演・研修を行う。著書、メディア出演多数。

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