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図書館情報学のここが面白い

病院で「がん」と診断されたら、その病気について詳しく知りたくなります。信頼できる医療・健康情報の取得を、市民が親しみをもっている公共図書館を利用して支援できないかというサービスデザインを研究しています。(慶應義塾大学 文学部 人文社会学科 図書館・情報学専攻 池谷のぞみ教授)

※このコンテンツは2018年の取材に基づき構成しています

信頼できる医療知識の取得を支援する

公共図書館とビジネス支援サービス

近年では、図書館が書籍の貸し出しといった従来の枠組みを超えて、地域や市民に役立つサービスを提供する拠点へと変わってきています。私はそうした図書館の活用事例などを研究しており、具体的にはビジネス支援などがあげられます。
これまでは官庁、地方自治体、商工会、商工会議所といった機関がビジネス支援の一環として起業や創業などの相談に応じてきましたが、ほとんどが夜間・土日のサービスを行っていないことなどが課題でした。ビジネスパーソンにとって、平日の日中しか開いていない公的サービスは利用しづらいものです。その点、公共図書館は、土日もオープンしていますし、関連図書などの資料もそろっています。司書にも相談できます。
そこで、公共図書館で会社設立などに関する本やデータベースを参照できるビジネス支援コーナーの設置や、専門家が出張して相談にのったりといった取り組みがスタートしました。いまやこうしたビジネス支援を行う図書館は全国に広がっています。

図書館情報学では情報の収集、分類、保存、利用のしかたまで幅広く考える

公共図書館を医療・健康支援サービスの場所に

ビジネス支援は、地域の困りごとを図書館が窓口になって解決した事例といえます。同じように、図書館が窓口となって市民の医療・健康支援をできないかというテーマにこたえる形で現在、サービスデザインの構築に取り組んでいます。例えば、病院でがんと診断されたら、その病気についての情報が欲しくなるものです。実際、信頼できる医療・健康情報は社会の切実な要望でもあります。そこで、国立がん研究センターと協力し、市民が親しみをもてる公共図書館などでそうした医療・健康情報の支援、提供ができないかと研究しています。
研究において、私たちは信頼できる医療情報を提供するために、一般向け医療書のなかから専門家によるフィルタリングをかけて良書のみを集めたデータベースづくりに取り組んでいます。また、医療情報はめまぐるしく進化していますから、データベースも常に最新の状態に更新できるように、そして組織の垣根を超えて情報共有をしながら人々がつながるしくみづくりが必要だと考えています。
ビジネス支援のように広がるためにはまだ課題も多いのですが、自治体や病院などさまざまな施設や専門家と連携して、方法論の確立を目指しています。

取材協力:慶應義塾大学 文学部 人文社会学科 図書館・情報学専攻 池谷のぞみ教授

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地域の文化情報資源を、図書館と文学視点で可視化する先生

皇學館大学 文学部国文学科図書館司書コース
岡野 裕行 准教授

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人と関わりながら、手助けができる司書になりたい

滋賀文教短期大学 国文学科 日本文学コース
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神奈川県の魅力、本の魅力を伝える仕事に就きたい!

鶴見大学 文学部 日本文学科
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