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保健師の20年後、30年後はどうなる?

保健師の20年後、30年後はどうなる?

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保健師の活躍の場は現在広がっていますが、20年後、30年後はいったいどうなっているでしょうか。AIが発達していくにつれ、保健師の仕事や働き方はどのように変化していくのでしょう。ある保健師の考え方を踏まえて、これからの保健師の働き方について説明しましょう。

保健師はどこでも活躍していける

保健師は活躍の場が広いため、さまざまなところで働くことができます。保健師は、市区町村の保健所や市役所などの公的な機関、いわゆる行政で働く『行政保健師』が一番多いですが、ほかにも企業内の医務室や健康保険組合などに勤務する『産業保健師』、また、大学など学校で働く『学校保健師』もいます。
行政保健師から産業保健師への転職といった、就業先が異なっても、保健師は人々の疾病予防、健康維持・増進を支援する仕事であることに変わりはないため、その動きやすさから活躍する場はさらに広がっていくと考えられます。
また、保健師としての経験を生かし、ヘルスケアにかかわるソリューションを提供するスタートアップ企業でビジネスマンとして活躍することもできます。あるいは、自身で会社を起こす、起業も可能かもしれません。近年では実際に開業保健師という働き方も増えています。

AIに仕事を奪われることはない

「保健師の仕事はAIには奪われない」とある保健師は言います。
健診結果などの分析についてはAIが高い精度で、かつスピーディに処理できるため、効率化が図れることは間違いありませんが「AIが分析した内容をどう伝えるかが保健師の大きな役割です」と、ある保健師は言います。
保健師はAIの分析した検診の数値や結果をそのまま受診者に知らせるのではありません。なぜなら、その人の価値観や生きてきた背景によって効果的な伝え方や指導の方法は異なるからです。既往歴や生活習慣、生活するうえで困っていることなどを聞いたうえで、本人と信頼関係を築きながら、AIが分析してくれたことをもとに保健師が本人へ伝えていくことが大切になります。
どれだけAIが発達しても、感情の微妙なニュアンスや人間の予測のつかない行動をAIが網羅できるようになるには相当長い時間がかかると考えられます。この保健師は「保健師がその部分にかかわる職業だとしたら、AIが進んでいくにつれて仕事がなくなるのではなく、逆に必要になってくるのではないか」と話してくれました。

取材協力

中屋朋子 石川綾海

小児保健分野の看護師を目指し、大学へ進学。大学四年の時、地域看護学実習で、保健師の仕事ぶりを目にして引き込まれ、保健師の道を志すように。卒業後、行政保健師を経て、健康保険組合の保健師となる。現在は、加入者の健康維持増進、疾病予防のために何ができるのか、悩みながら日々奮闘中! 東邦大学看護学部卒業後、行政保健師として高齢者の支援に従事。その中で、働く世代の健康を支援したいという思いを抱き、株式会社おかんへ参画。営業を経て、新規事業開発の部署へ配属。企業向けに食の意識・行動変容を促すセミナーを開催し、「働く」と「健康」の両立支援を行う。

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