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養護教諭のキャリアパス

養護教諭のキャリアパス

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養護教諭のキャリアステップにはどのようなものがあるでしょうか。養護教諭に役職がある場合もありますが、基本的に各学校に一人しか在籍していないため、職種としてキャリアステップはありません。求められるのは個人的なスキルアップだと言えます。ではどのようなスキルアップなのでしょうか。

新人もベテランもスキルアップが求められる

新人もベテランも同じ養護教諭であり、基本的に各学校に1名もしくは2名しかいないため、役職は特にありません。経験があって研修を受ければ保健主事などの肩書がつくこともありますが、市区町村によっても違います。なかには副校長などの管理職になる養護教諭もいます。
 養護教諭として求められるのは、個人的なスキルアップだと言えます。メンタルヘルスや救急処置のスキルは必要ですし、カウンセリング能力を身につけていれば、役に立つはずです。スクールカウンセラーと似たところがありますが、文科省の任用規定でスクールカウンセラーの資格要件とされている「臨床心理士」になるには指定の大学院に行く必要があります。現役で働いている養護教諭の場合は、こうした資格を取ることを目指すよりは実践すること、経験を積むことを優先する場合が多いようです。
 また、カウンセラーがいるのは小学校の場合は月に1回、中学校は週に1回だけです。子どもや保護者と面談をしますが、毎日保健室にいる養護教諭とはかかわり方が違います。子どもに対する心理的ケアを充実させる勉強も養護教諭には求められます。
ある養護教諭が心がけているのは、「常に保健室を安心できる場所にできるように維持することと、いつも心穏やかでいたい」ということです。自分に余裕がないと子どもに笑顔で接することができなかったり、あたってしまったりすることがあるのだそう。「教師である以上、子どもの理想的な大人でありたいし、特に小学校の先生はいい大人の見本でいたい」と言います。「ケガをした子どもに微笑んで手当をしたら、ほっとして「授業また頑張るぞ」と思える空間を作れるようになりたい」と、自分のメンタルケアの必要性を含めて話してくれました。

資格や食物アレルギーの情報はブラッシュアップが必要

今回話を聞いた養護教諭は、日本赤十字社のAED講習を毎年受けに行きます。何回もやっているので手順は知っていますが、命にかかわることであり、いざというときにすぐに対応できるよう、毎年必ず行くことにしているそうです。また、子どものケガの対応をする者として、日本赤十字社の救急法救急員の資格を3年に1回更新しています。目の前で人が倒れたらどう対応するかということや、三角巾を使った応急処置のしかたなどを学ぶもので、3日間の講習を受けて取得できる資格です。資格は一度とればよいというものではありません。必ずその資格が有意義に使えるように技術をブラッシュアップすることが必要です。
また、学校では先生方に向けて、養護教諭が子どもの健康を守るための研修を企画します。食物などの アレルギーをもつ子どもがアナフィラキシー(アレルギー症状の一種)を起こした場合、緊急時に打つ注射に「エピペン」というものがあります。その注射の打ち方の研修や、アレルギーをもつ子どもがどれだけいるか、などを先生方に確認してもらいます。アレルギーは子どもによって種類や程度がそれぞれ違うので、新しい情報を常に収集し、細心の注意を払わなければならないのです。

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