• スタディサプリ 進路(大学・専門学校)
  • 仕事・資格を調べる
  • 保育・教育
  • 養護教諭
  • 仕事に就くとき悩んだことは?
養護教諭が仕事に就くとき悩んだことは?

養護教諭が仕事に就くとき悩んだことは?

全国のオススメの学校

養護教諭になるための採用試験は都道府県によって内容が違い、倍率も高いです。そのため受からなかった場合や勤務地をどうすればよいかなど、ある養護教諭は悩みが多かったと言います。そうした問題をどのように解決していったのでしょうか。ある養護教諭が仕事に就くときに悩んだ状況について、話を聞きました。

地域によっても違う養護教諭の試験

ある養護教諭は仕事に就くにあたって、迷いがありました。学べば学ぶほど養護教諭の大変さがわかり、イメージと違うところが出てきたので、自分で務まる仕事だろうかと不安になったのです。養護教諭は子どもの健康を担うという責任の重い仕事であり、仕事量も少なくありません。学校に一人しか配置されないことはわかっていましたが、不安は募るばかりでした。
大学を卒業して資格を得たとしても、採用試験に受からなければどうしようもありません。養護教諭の採用試験の倍率は都道府県によってばらつきがありますが、一般の教員採用試験より高く3倍程度で、なかには18倍になるところもあります。受からなかったらどうしようという心配がついてまわりました。でも、大学では養護教諭のための勉強しかしていませんから、進路変更をすることは考えられず、ひたすら突き進みました。

もう一つ悩んだのは勤務地です。自分の出身地にとどまるか、都会に行くのかを悩んだ末、採用試験は出身地と横浜市の両方で受けることにしました。両方とも一次試験でだめなら、自分は養護教諭に向いていないと思って、公務員になる道をひそかに考えたこともあったそうです。もし試験に落ちると、就職浪人になる可能性もあります。その場合、次の採用試験では1年間何をしていたかが問われるので、さらに状況が厳しくなることもわかっていました。何年受けても受からない人もいるからです。
学校の数は決まっていて、空いたポジションが必ずあるわけではありません。毎年コンスタントに採用されることもありませんが、養護教諭はほとんどが女性なので、結婚や育児で退職する人が出てきます。すると、非常勤や臨時の職員として働き口を探せる可能性がある、ということも救いになりました。
 採用試験は、都道府県によって異なります。一次試験は主に筆記と面接、小論文になりますが、二次試験はある養護教諭の出身地では筆記、面接、集団討論、クレペリン検査があり、就職した横浜市では個人面接と集団面接・模擬授業がありました。集団面接では、3人の試験官の前で5分間、テーマを与えられて模擬授業を行います。ほかの受験者が子ども役を担当しますが、養護教諭役、子ども役、両方の視点から採点されるのです。個人面接では、あるシチュエーションにおいてどう対応するかという問いかけに、2分間の独り芝居を行います。子どもが目の前にいることを想定して、養護教諭として対応するのですが、とても緊張したそうです。
 結局、この養護教諭は横浜市の採用試験に合格して小学校に勤務することになりました。大学では同期が80人いましたが、養護教諭の採用試験に合格した人は10人強だったそうです。

関連する仕事の悩んだこともチェックしよう

養護教諭を目指せる学校を探すならスタディサプリ進路
RECRUIT