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不動産鑑定士になるために今から役立つ経験

不動産鑑定士になるために今から役立つ経験

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不動産鑑定士に役立つ勉強にはどのようなものがあるでしょうか。不動産価格を鑑定するという専門的なことは高校生では勉強できないと思うかもしれませんが、意外と身近なところに勉強になるヒントが隠れているものです。ある不動産鑑定士に話を聞いてみました。

自分の街を将来どうしたいかを考える

テレビ番組の『ブラタモリ』に人気が集まっているのも、自分の住む街がどのように移り変わってきたのかを知り、歴史を推し量ることが楽しいからなのかもしれません。もし、街づくりに興味があれば、将来どのような街にしていきたいかを考え、街の歴史を調べることや、実際に街を歩いてみるのもよい方法です。意外な発見があることでしょう。
例えば、新橋から虎ノ門間に『新虎通り(しんとらどおり)』と呼ばれる道があります。2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックの際に選手村とスタジアムを結ぶ重要な道路です。この通りを“日本のシャンゼリゼ”にしようという計画で、アパレル会社が路面店を出店したり、話題のカフェがオープンしたり、大手の企業も将来を見越して周辺に土地を買い付けたりするなど、開発整備が進められています。このような道路に代表される都市計画案について調べることも勉強になります。
街づくりや不動産について、ある就活学生が大手不動産会社のセミナーに行ったところ、不動産会社が土地を買ってレジャー施設を造り、それがやがて日本には欠かせない街づくりにつながっていくことを知って驚いたといいます。不動産のもつ意義の大きさ、存在のすごさと、その不動産を操る会社のパワーを実感したのだそうです。
 街づくりについては新聞やテレビ、インターネットなど、身近なところから情報を取得することができるので、調べてみてください。

経済、地理、金融について学ぶ

不動産鑑定士になるために学校で勉強する科目としては、経済と地理、歴史に力を入れましょう。自分の住む土地がもつ歴史を知ることは大切で、歴史があるからこそ、未来があります。将来の街づくりを考え、よりよい暮らしを求めるためには過去を知っておかなければなりません。
また、これからは金融教育として、ファイナンシャルリテラシーを学生のうちに学ぶことが求められています。ファイナンシャルリテラシー(Financial Literacy)とは、直訳すると“金融を読み書きできる能力”となりますが、金融関係、つまりお金についての知識やスキルのことで、お金を管理する能力を指します。
さらに、尺貫法を知っておくと役立ちます。鑑定はもちろん地価公示など、正式な単位表示は平方メートルを使用しますが、不動産業界は古い慣習のまま、いまだに「坪」という単位を使用することが多いからです。普段、私たちはメートル法で暮らしているため、1平方メートルの広さは感覚的にわかりやすいのですが、1坪はわかりにくいものです。肌感覚でわからないとミスマッチを起こす可能性があるので、尺貫法を認識しておくことを勧めます。ちなみに、1坪は3.305785平方メートルです。
もし、アルバイトをしてお店の売り上げを知ったとしたら、坪当たりどれだけ売り上げるか、月坪売上高を知っておくのもよいでしょう。

取材協力先 田代 務

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