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薬学と他の学問とのかかわり

薬学の基礎となるのは、化学と生物学です。また、物理学の中でも熱力学などは、薬の理解のために欠かせない分野です。もちろん、医学とも深く関連しています。薬学を学べる学部には、薬学部のほかに薬科学部があります。これは4年制の学部で、主に研究者の育成を目的としています。

※このコンテンツは2017年~2018年の取材に基づき構成しています

薬学の基礎となるのは、化学と生物学

薬学の基礎となる、化学、生物、物理

薬の材料として化学物質が使われていますから、化学、特に有機化学は薬学とは切っても切れない学問です。また、生物学についても、化学物質が人の体にどんな影響を与え、どんな効果をもたらすのか、また、どんな毒性があるのかを検証するためには欠かせない知識となります。
医学も深くかかわります。人の体の仕組みや病気のメカニズム、その治療法を知ることで、どんな病気にどんな薬が有効なのか、怪我や手術の際に必要な薬は何か、併発しやすい病気やそれに伴う薬の飲み合わせはどうかなど、薬の効果や安全な使い方について理解を深めるためには医学的知識は非常に重要です。
これ以外に薬学の基礎となるのが、物理学、物理化学です。例えば、錠剤を飲んだときに体内でいつまでも溶けないと、薬の効果は発揮されません。かといって早く溶け過ぎても効果は薄れてしまいます。薬が溶けるのには、薬そのものの化学的な構造や消化液などだけでなく、体内の温度と薬を作っている物質、薬の形状といった要素も関係してきます。そうした物質の状態や反応速度、熱などのエネルギーと変化の関係などはまぎれもない物理の分野です。

薬学部と薬科学部の違いとは

薬学部について調べたことのある人は、「薬科学」という名前を目にしたことがあるかもしれません。では、薬学と薬科学の違いは何でしょうか。
薬学は、新薬の開発、薬の効能、そして薬の正しい使用について学ぶ学問です。一方の薬科学はそこから派生したもので、新薬の開発と、薬の効能の理解に重点を置いています。
薬学部の多くは6年制で、修了すると薬剤師国家試験を受ける資格が得られます。一方の薬科学部と一部の薬学部は4年制で、薬剤師になることはできません。薬科学部が目指しているのは、新薬を開発や、従来の薬の改善を担う、研究者の育成なのです。
とはいっても、研究者職の求人は狭き門で、多くの場合は修士課程以上を修了した人材が募集対象とされます。ですから、4年間で卒業できる薬科学部を選択しても、大学院に進学してプラス2年間学ぶというケースがほとんどです。
薬剤師になりたい場合は6年制の薬学部を卒業しなければなりませんが、そうでない場合は4年制の薬学部や薬科学部を目指すという道もあります。同じ期間でも、大学での6年間と、大学で4年間、大学院で2年間というのではその学びはまったく違うものになりますから、自分の将来をしっかり考えたうえで学部を選びましょう。

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