何を学ぶ?どう学ぶ?

専門学校で学べるのはどんなこと?

専門学校では実習や実技を通して、職業と直結した実践的な内容を学ぶことができるよ。世の中に仕事の種類が数多くあるように、専門学校で学べる分野や目指せる仕事はとてもバラエティーに富んでいる。最近増えている学科は、看護、外国語、土木・建築、動物や農業など。学科数や学生数の変化は、時代の変化や社会のニーズの変化を反映しており、「時代を映す鏡」といえるかもしれないね。

実習や実技がいっぱい

専門学校は専門分野に特化して学べるということが大きな特色になっている。全分野の平均で、授業に占める実習・実技、演習の割合は約50%にのぼり、農業など、分野によっては70%を超えることもある。

なかでも医療、理容・美容、調理をはじめ、ファッション、ゲーム・コンピュータ、自動車整備など、「手に職」を目指す分野では、実習や実技の授業が多い傾向にある。学校によっては、校内にまるで実際の仕事現場が再現されたような設備や機材が用意されていて、プロと同じような条件の下で学ぶことができるところもある。

文部科学省「平成23年度 専修学校を設置する法人等の組織に関する調査、学科・教員に関する調査」より

専門学校の数は大学の約3.5倍

専門学校の講師たちは、その分野で実際に仕事をしてきた実務経験のある先生が多い。現場の様子や現場で求められる力を具体的に説明しながら教えてくれるから、社会ですぐに通用する力を身につけることができる。もちろん知識や技術面だけでなく、働くうえでの心構えなど多くのことを学べるよ。

インターンシップで現場を経験!

専門学校ではさまざまな分野でインターンシップに力を入れている。インターンシップとは、自分が就職を希望する企業や職場で、実際に働く経験をすること。現場の様子やそこで活躍する先輩の働き方がわかり、「どんな力が必要か」ということに気づいたり、「やっぱりここで働きたい!」と実感できる大きなチャンスなんだ。場合によっては、インターンシップがきっかけとなり、その会社にそのまま就職することもあるようだ。

高校卒業後に入学した人は7割

資格取得、就職のためのサポートを手厚く行ってくれる学校も多い。わからないところは個別指導でていねいに教えてくれたり、試験が近づくと先生が放課後も勉強に付き合ってくれることもある。就職に力を入れている学校が多く、模擬面接指導やマナー講習、進路相談、卒業生講演会など、さまざまなプログラムを実施し、就職を応援してくれる。

卒業後は「専門士」「高度専門士」

専門学校は、大学・短大を卒業した人や、社会人の人が入学することも多い。1度社会に出て、自分が本当にやりたいと思うことを見つけたり、一生ものの資格がほしいと考えて国家資格を目指す人もいる。

学校側もそれに応えて、「社会人枠」を作って入学をサポートしているところもあるんだ。入学時の選考を別に行ったり、入学金や授業料が一部免除になる特待生制度が用意されていることも。何歳になっても遅くはないから、自分の将来をじっくり考えてみよう。

MixiCheck