出版・教育・マスコミが人気
社会で自分のポジションを確立するための能力
文学研究は「就職に弱い」と言われがちですが、そんなことはありません。文学研究を通して身につくのは、社会の広い場面で役に立つ汎用性の高い能力なのです。
その一つが立ち止まる力です。文学研究では、普段では読み流してしまうような細かい表現の一つひとつまでつぶさに検証していきますし、それまでとは違った視点から文学作品を眺めることになるので、他人とは違ったところに問いを立てることができるようになります。この力は社会に出てから、他人にはできない圧倒的な発想力を生み出す力になります。
また、社会で自分だけのポジションを確立するには、他人と同じ視点でものを見ていてはいけません。いかに自分だけの視点を発見できる能力をもち備えるかが問われます。そのためには「ふつう」の考え方も十分に備わっていなければなりません。それでこそ「ふつうでない」発想ができるのです。文学は様々な人を動かす立場につく人のものというゆえんです。
人気の就職先は出版、マスコミ、教育
このように独自性の高いスキルが身につくので、特定の職業とつながっているということはありません。一般企業でも公務員でもあらゆる就職先に対応しています。そのため就職先の数字を見ると、手堅い金融業や、近年人気の情報産業など、一般的にも人気が高い業種が上位に来るようです。
その一方で、文学部を志す人はもともと読書が好きな人が多いため、出版社などの本づくりに携われる仕事も人気です。あるいはマスコミなど言葉にかかわる仕事を希望する人も多いといいます。これらの業界は、文学研究の中で培った、読み解く力や解釈する視点、問いを立てる力をダイレクトに生かせる仕事といえるでしょう。
また、中学・高校の国語科教員も人気の就職先の一つです。教員にならずとも、塾講師や教科書会社など、広い意味での教育産業も人気の就職先です。
別途資格が必要になりますが、専門性を生かすなら、図書館司書や学芸員という道もあります。一般企業への就職の道は狭まりますが、これらの専門職を目指して大学院に進学するという道もあります。
全国のオススメの学校
-
大阪総合保育大学 短期大学部(ライフデザインコース)保育士や幼稚園教諭、福祉などの人をサポートする仕事や、調理師やパティシエ、図書館司書にエンタメなど、多くの人を笑顔にする仕事をめざす学生が学んでいます。※2025年4月名称変更予定(構想中)。私立短大 / 大阪
-
川村学園女子大学(史学科)大正時代、「感謝の心」を基盤とした「自覚ある女性」の育成と「社会への奉仕」を建学の理念として誕生した川村学園。川村学園女子大学は、「教養教育」と「資格教育」を二本柱とした教育を展開しています。私立大学 / 千葉・東京
-
金城学院大学(日本語日本文化学科)金城学院大学は、学院創立130年を超える、東海地区を代表する女性総合大学です。「強く、優しく。」を教育スローガンに掲げ、徹底された女性のための教育を追究しています。私立大学 / 愛知
-
東海学園大学(人文学科)本学では、教育の理念「共生」のもと、学生一人ひとりの人間力を伸ばし高めることを大切にしています。専門的な学びや、地域社会と連携した実践的な学びを通して、社会で活躍する力を磨きます。私立大学 / 愛知
-
千葉大学(国際教養学部)国公立大学 / 千葉
-
摂南大学(国際学部)「人間力と実践的能力をもち、多様な人々と協働して社会に貢献できる人材を育成する。」ことを教育の理念に掲げ、社会の多様な要請に応える人材を育成します。私立大学 / 大阪
-
大原簿記ビジネス公務員専門学校京都校(公務員公安系コース)消防官・警察、各種公務員をはじめ、公認会計士、税理士、ツアーコンダクター、ホテルフロント、事務職、スポーツ・医療事務など多彩なコースを設けています。学習に最適な環境において夢の実現をサポートします。専門学校 / 京都
-
常葉大学短期大学部(日本語日本文学科)日本語日本文学科・保育科・音楽科の3科と専攻科1専攻(音楽)を設置しています。「人を創る」という教育理念を掲げ、それぞれの分野で有能な多くの人材を社会に送り出しています。私立短大 / 静岡
-
釧路短期大学(食物栄養専攻)1学年約100名の小規模短大で、地域に根ざしたきめ細かな指導を行っています。求人は道内外各地から寄せられており、特に地元道東で企業・団体の信頼が厚く、就職で抜群の強さを発揮しています。私立短大 / 北海道
-
大阪芸術大学(文芸学科)広さ10万坪のキャンパスに多彩な芸術分野の15学科が集結している大阪芸術大学は、日本では数少ない、幅広いジャンルの芸術を同じキャンパスで学ぶことのできる総合芸術大学です。私立大学 / 大阪
日本文学とはどんな学問?
日本文学とはどんな学問?
日本文学と他の学問とのかかわり
日本文学では何をどのように学ぶか
日本文学はこんな人に向いている
日本文学の先生に聞く
日本文学ではこんな研究をしています
日本文学のここが面白い
もっと先生たちに聞いてみよう
江戸時代の文学をひもとき「世の中のあり方」を考える先生
盛岡大学 文学部日本文学科
紅林 健志准教授
古典文学作品から見出す「人生のよろこび」を伝える先生
四天王寺大学 文学部日本学科
田島 智子教授
自分自身で得た情報や知識に基づいて判断ができる社会人になる!
國學院大學北海道短期大学部 国文学科
月岡 道晴先生
日本文学の学生に聞く
もっと在校生たちに聞いてみよう
生徒に寄り添い、手助けができる国語科教諭を目指しています!
國學院大學栃木短期大学 日本文化学科
遠藤 花凜さん
高校の国語教諭を目指して。「国語」の面白さを生徒たちに伝えたい!
大正大学 文学部 日本文学科
高野 柚さん
近現代の日本文学を研究しながら、図書館司書の資格取得にも挑戦!
大谷大学 文学部 文学科 現代文芸コース
北川 真唯さん
もっと卒業生たちに聞いてみよう
“記者として”ではなく“人として”向き合うことを大切に。心を動かす言葉を届けたい。
國學院大學
文学部 日本文学科
人と本との出会いをつなぐ図書館司書。一生心に残る本を提供できたら嬉しいです
皇學館大学
文学部 国文学科 国語・国文学コース
世界的企業の経営トップを間近で支える。一つひとつが社会貢献に繋がる仕事です。
金城学院大学
文学部 日本語日本文化学科