哲学や言語学、心理学も学ぶ
哲学、歴史をはじめ文学に影響を与えた要素を幅広く検証
文学が書かれた時代の人々の思想や考え方を知るためには、哲学という学問が不可欠です。また、人間の内面は社会の条件に大きく影響を受けますから、歴史学や社会学を学ぶのも重要ですし、人間の心の動きを分析するための手法として心理学も必要になります。言葉を分析するのに言語学を学ぶこともあります。
また、研究するのは日本文学とはいえ、文化や思想というのはほかの文化と影響しあって成立しているものですから、中国をはじめとしたアジア諸国や欧米諸国など外国の思想や歴史を勉強することもあります。
例えば、江戸時代までの日本文学は中国文学の強い影響下にありました。まだ日常的に漢文が使われていましたし、文学だと考えられていたのも漢詩と和歌くらいでした。そのため、多くの大学で日本文学を研究するための教養として漢文・漢詩をカリキュラムに盛り込んでいます。
さらに、明治になると西洋の文献翻訳が盛んになり、西洋の思想や文学が日本に流入し、それを受けて日本文学も大きく変化しました。従って、近代以降の文学を読み解くには、西洋現代思想や西洋文学について学ぶことも重要です。
そして思想に影響を与えるのは哲学や文学だけではありません。例えば、明治時代に日本に入ってきたダーウィンの進化論をはじめとした生物学や、大正時代に入ってきたアインシュタインの量子物理学なども、人々の考え方に影響を及ぼしました。そのため、日本文学者の中には生物学や物理学について研究する人もいます。印刷技術や文学が発表されたメディアも文学そのものに影響を与えています。
このように一つの文学に影響を与えている要因は森羅万象、とても幅広いため、文学研究は一人の作家、作品、描かれた人物、社会など多角的に検証していくことになります。切り口次第でどんな読み方をしてもいいわけですから、このほかにもさまざまな学問と組み合わせて、新たな解釈を生み出すこともできます。その意味では、あらゆる学問と関わりがあるといえますし、どんな学問を学んでも文学の研究に生かすことができるともいえます。
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