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調理師の必要な試験と資格は?

調理師の必要な試験と資格は?

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国家資格である調理師資格の取得には、2つの方法があります。1つめは各都道府県が実施している調理師試験に合格することです。もう1つは、厚生労働大臣が指定する調理師養成機関(短大・大学、専門学校など)で学び、決められた単位を取得して卒業することです。調理師養成施設を卒業すれば、無試験で調理師免許が得られます。ちなみに、2009~2018年度までの全国平均の調理師試験合格率は、約60%と比較的高めです。

調理師試験

受験資格は中学校を卒業しており、加えて飲食店、給食施設、学校や病院などで、2年以上の調理業務経験があることです。受験資格があれば、各都道府県で行われる調理師試験を受験できます。申込期間・試験日程、試験内容は都道府県によって違いますが、おおむね食文化概論・公衆衛生学・栄養学・食品学・食品衛生学・調理理論・衛生法規となっています。受験料は6,000~7,000円。2018年度の合格率全国平均は61.6%。ちなみに2018年で合格率の高い県のベスト3は、第1位栃木県の83.7%、第2位山梨県の75.5%、第3位関西広域連合(滋賀・京都・大阪・兵庫・和歌山・徳島)で75.1.%となっています。合格率50%以下の都道府県もあり、かなりばらつきがあります。

調理師養成施設

調理師を養成するための施設です。調理師法に基づいて、厚生労働大臣が指定します。短大・大学、専門学校、職業能力開発短期大学があります。自分の居住する都道府県にどのような調理師養成施設があるのかは、各都道府県庁などのホームページで確認するか、直接電話で問い合わせれば教えてもらえます。

専門調理師・調理技能士

調理の技術・技能を高め、調理師の地位向上を図り、食文化の発展、国民の食生活の向上・改善に寄与することを目的とした資格です。調理師免許をもっていた期間が3年以上で、かつ8年以上の実務経験があれば受験できます。試験は公益社団法人調理技術技能センターが年に2回行います。前期はすし料理・中国料理・給食用特殊料理、後期は日本料理・西洋料理・麺料理と試験科目は分かれていて、それらの中から1つを選択して受験します。合格すると受験科目のスペシャリストとして認められ、厚生労働大臣から「専門調理師・調理技能士」の称号が与えられます。同時に、調理師学校の教員資格が得られます。

出典

年度別(10年間)・都道府県別調理師試験合格率(公益社団法人 全国調理師養成施設協会)
http://www.jatcc.or.jp/files/data/toukei6-2.pdf

取材協力・監修

上杉大介※2020年8月26日更新

調理師。株式会社杉六 代表取締役。高校卒業後、調理専門学校を経てホテル・居酒屋・懐石料理店等の様々な飲食業種で修行。調理技術と共に接客経営業務も経験後、2006年、28歳で独立開業。2011年、株式会社杉六設立。現在も「食(和食)」「お酒(日本酒・焼酎)」全て国産にこだわった業種を展開中

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