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臨床心理士の1日のスケジュール

臨床心理士の1日のスケジュール

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臨床心理士が勤務する先は医療や福祉などのさまざまな分野があります。近年は臨床心理士が必要とされる場面が増えてきたことに伴い、活躍が期待されています。臨床心理士の一般的な勤務先の事例として、病院とスクールカウンセラーでの1日のスケジュールを見てみましょう。

病院に勤務する臨床心理士の場合

10:00
 出勤
 当日の予約を確認してカルテを見直します(1日平均5~6件程度)
10:30
 予約分のカウンセリングを行います。
カウンセリングには個人で行うものと少なくとも2名から行う集団のカウンセリングがあります。集団のカウンセリングには『認知行動療法』が用いられます。これは自分の考え方の癖に気づいて感情や行動のコントロールを目指す療法で、うつの再発を防止するために用いられます 。カウンセリングは週2回で8週間、合計16回までを目安として施行しています。
13:00過ぎ
昼食
14:30
予約分のカウンセリングを行います。
16:30
病院から委託を受けた心理テスト(知能テスト)を行います。テストはPFスタデイやバウム・テスト、TEG(東大式エゴグラム)、ロールシャッハ・テストなどがあり、いずれも保険適用となります。
18:00
業務終了
カウンセリングの内容をまとめて資料を片付け、業務終了です。検査が長引いたり、トイレから出てこない人がいたりする場合など、突発的な対応をする場合は遅くなることもあります。

学校に勤務する臨床心理士の場合

臨床心理士は「心の専門家」として、全国の中学校や高校へ配置されています。勤務は非常勤で週に1度、7時間45分です。
08:15
 出勤
全体会議があり、内容によって出席します。
先生と連絡を取って、気になる生徒の情報共有をします。
08:30
 業務開始
 生徒理解会議、生活部会など担当を横断して、気になる生徒への接し方などについて“チーム学校”として会議をします。出席者は校長や副校長などの管理職、学年主任の先生、養護教諭と臨床心理士で、およそ1時間です。特別支援の生徒へのサポートのほか、不登校や問題を抱えている生徒の情報共有や対応について話し合います。現在では、不登校の生徒も選択肢が増え自由度が高くなっています。学校に復帰することだけがすべてではなく、不登校が解決しなくても本人が元気になることを目指すパターンもあります。
 相談は保護者から予約が入ることが多く、出勤する日に2~3件、相談時間は授業時間とほぼ同じ50分です。予約表が空いている時間は授業を見に行きます。問題のある生徒は授業で特徴があったりするからです。
養護教諭から教室に入るのをいやがる生徒がいると連絡があった場合などは、保健室に行って話を聞きます。授業第一で、基本的に授業中は相談室に行かないように指導されているので、生徒たちが相談室に来るのは放課後です。ケンカやトラブルがあった場合や、不登校の生徒が保護者に連れられて来る場合など、突然来ることも少なくありません。
16:15
 業務終了 
記録を書いて報告し、帰宅します。

取材協力先 松田 正子

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