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理容師の1年目はどうだった?

理容師の1年目はどうだった?

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理容師免許を取得して就職したあと、初めの1年間はどのように過ごすのでしょうか。実は免許を取得したからといってすぐにお客さまの髪をシャンプーしたり、カットしたりすることはできません。いったいなぜでしょうか。気になる理容師の1年めについて見ていきましょう。

その店のサービスを習得することが必須

まずやることは、掃除、洗濯、片づけ、準備、そして電話応対です。理容師の基本は接客業ですから、電話応対も上手にできなくてはなりません。予約やキャンセルのほか、クレームを受けることもあるので、かかってきた電話に正しい言葉づかいで臨機応変に対応できることが求められます。各店舗のサービスマニュアルがある場合は、それに従って習得します。
次に行うのは、シャンプーの練習です。国家試験に合格して理容師免許を取得しても、すぐにお客さまのシャンプーやカットはやらせてもらえません。人間は一人ひとり髪質や髪の量、頭の形などすべてが違うので、学校で扱った人形と同じように施術するのは難しいからです。また、店舗ごとにシャンプー時のサービス内容が異なるため、その店舗のやり方を覚える必要があります。スタッフに練習台になってもらい、力の入れ方や洗う順序、ヘッドスパのやり方など、細かいサービス内容を覚えていきます。
さらに、理容師として重要な技術がシェービングです。美容師にはできない施術であり、剃刀を直接人の肌に当てるので気をつかいます。経験を積まなければ上手になりませんから、女性スタッフの産毛を剃り、男性スタッフの髭を剃る練習を行います。さまざまな人に施術を行ううちに、柔らかい産毛と硬さや流れのある髭の違いなど、個別に対応することに慣れていきます。刃物を扱うシェービングは高い技術力が必須であり、細心の注意を払わなければならない、理容師ならではの仕事だと言えるでしょう。
そのほか、カットやカラーなど、習得する技術はたくさんあります。1年めにすべてを習う店舗もあれば、店舗ごとにテストを設け、数年かけて習得していくところもあるようです。
とにかく1年めは、“人に触れることに慣れる”のが先決。理容師はお客さまの大切な顔や頭に直接触る仕事ですから、どんな態度で、どんな触り方をするのかによって、お客さまの満足度が変わってしまいます。何ごともていねいに行いましょう。一般的にお客さまに施術を行うレベルに達するには、シャンプーは1カ月、シェービングで2カ月程度、スタイリストとして独り立ちするには最低でも1年以上、店舗によっては3~4年かかるところもあります。

美容室に入社した理容師の1年めは

ある理容師の場合、最初に入社した先は理容室ではなく美容室でした。そのため、店舗で準備や片づけ、シャンプーなどをこなしつつ、通信教育で美容師の免許も取得しました。免許を取得するまでの3年間は、年に2回、10日ほど学校に通って授業を受け、残りはレポートを提出したそうです。美容師免許を取得するためなので、就業先も協力的だったことや、理容師とよく似た業務が多いため、美容師免許取得はあまり難しく感じなかったと話してくれました。もちろん、「働きながら勉強するのは大変」ではあるものの、苦にならなかったそうです。

取材協力先 山下祥央

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