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ジャーナリストとして活躍したい人は、大学を卒業後にマスメディアの社員になるのが一般的です。また、ジャーナリストになるための学校などは存在しませんが、マスメディアの入社試験に受かるためのマスコミ塾はあるようです。ジャーナリストになるための方法をジャーナリストに聞きました。
大学は卒業しておいたほうがいい
ジャーナリストになるための学校というものは存在しません。ただ、新聞記者になるためには新聞社、報道記者になるためにはテレビ局に入社しなくてはなりません。マスメディア関係の入社試験を受けるためには大学卒業が条件になる会社が多いので、大学は卒業しておくのが前提になるでしょう。
大学で勉強する分野は何でもいいと思います。大学でジャーナリズム史を学んだからといって、ジャーナリストになれるわけではありません。ジャーナリストには法学部、社会学部、経済学部出身の人が多い印象ですが、医学部出身の人もいます。
私はもともとアナウンサーを目指していてアナウンサー養成所で3年間修行していた時期があります。そこで身につけた取材力は現在も役に立っていると思います。
入社のためにマスコミ塾に通う
マスメディア関係の入社試験では一般常識や英語、小論文などが出題されます。私は英文の読解力を勉強するために英字新聞を読んだり、参考書をひたすら読んだりして一般常識を身につけていました。
また、入社試験に受かるために「マスコミ塾」というトレーニング機関に通う人は多いです。マスコミ塾とは講義を受けるわけではなく、その場で出されたお題について作文を書いたり、テストを受けたりする実践的な塾です。
マスメディアの入社試験を徹底的に分析した人たちが課題を出していて、添削までしてくれるので、指摘された部分を改善することでスキル向上に繋がります。高校生で通っている方はおそらくいませんが、大学生や社会人が多く通っています。マスコミ塾には私も週に1回、8カ月間通っていました。
例えば作文の課題ではテーマが「優しさ」だとしても、自分の知識をただ書くだけでは意味がありません。自分の経験に基づいて「どういった瞬間に優しさを感じたのか」などを書く必要があります。マスコミ塾ではそういったことを教えてくれます。
また、マスコミ塾ではお互いの点数や順位が発表されるので、受講生同士で競い合っていました。優秀な作文はみんなの前で発表されるので励みにもなります。もちろん毎日、新聞を全ページ読むことも欠かせません。新聞を読むことは、入社試験の小論文のスキルアップにも繋がります。
阪 清和(さか きよかず)
共同通信社で30年近く記者活動後、2013年に独立。フリーランスのエンタメ批評家・インタビュアー・ライター・MCとして映画・演劇・ドラマ・音楽・漫画の各分野に関する批評やニュース、レポート記事、コラム、エッセイなどをブログ「SEVEN HEARTS」や各種メディアで執筆・ナビゲートしている。