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ショコラティエの必要な試験と資格は?

ショコラティエの必要な試験と資格は?

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必須資格のないショコラティエですが、取得すると知識や技術の証明になり、就職に有利になる場合もある資格がいくつかあります。
例えば菓子製造技能士は、一定レベル以上の菓子作りの技術と知識を有することを証明する資格です。「洋菓子製造作業」と「和菓子製造作業」の2種類があり、筆記試験と実技試験が行われます。合格率は明らかにされていませんが、技能士試験の中でも難易度の高いもののひとつといわれています。
取得すると役立つその他の資格には、製菓衛生師と食品衛生責任者があります。このうち製菓衛生師は、製菓業界においても添加物チェックや製品の安全性の確保、貯蔵のための衛生面の管理・監督の必要性が高まっていることから、注目されています。
将来、独立・開業を目指すなら食品衛生責任者を取得しておくとよいでしょう。

菓子製造技能士

国が認定する技能検定制度の一種で、一定レベル以上の菓子作りの技術と知識をもつことを証明する資格です。
2級の受験資格は、
(1) 検定職種と同一の職業訓練を受けた者
(2) 受験する職種に相当する学科を専攻した者
(3)2年以上の実務経験者
の3種類で、いずれかの条件を満たすと、受験資格が得られます。短大や厚生労働省指定の専門学校卒業者は、上記の(2)に含まれています。この資格にはショコラティエが該当する「洋菓子製造作業」と「和菓子製造作業」の2種類があり、それぞれに2級と1級があります。1級は(1)(2)の場合も実務経験が必要であり、職業訓練や学科の種類によって必要な実務経験数が異なります。また、2級合格後の1級受験の場合は、多くの種類で必要な実務経験が短縮されます。洋菓子製造作業の筆記試験では食品一般、菓子一般、関係法規、安全衛生に関する共通問題のほか、洋菓子製造に関する専門的な知識についても出題されます。実技試験では材料の仕込みから仕上げまでを指定の方法で行います。合格率は明らかにされていませんが、技能士試験の中でも難易度の高いもののひとつといわれています。

取得すると役立つその他の資格

・製菓衛生師
菓子製造に携わる人の資質向上と、公衆衛生の向上に寄与することを目的に設立された国家資格です。
試験場所は受験者が居住する都道府県で、衛生法規、公衆衛生学、栄養学、食品学、食品衛生学、製菓理論といった筆記試験に加えて、製菓の実技試験(和菓子、洋菓子、製パンのうち1つ)も行われます。
製菓業界においても添加物チェックや製品の安全性の確保、貯蔵のための衛生面の管理・監督の必要性が高まってきており、注目が集まっている資格です。
この資格を取得すると、養成講習会に参加することなく、店舗開業の際に必要な「食品衛生責任者」になることができるというメリットがあります。なお、合格率は都道府県ごとに異なります。
・食品衛生責任者
食品に関係する店舗の営業者は、自ら食品衛生に関する責任者となるか、その施設の従事者の中から1名を食品衛生責任者に指定する必要があります。
そのため、取得しておけば独立開業する際に役立ち、就職に有利になる場合もあります。この資格は、各都道府県で行っている養成講習会に参加して修了すると取得できます。
養成講習会では、衛生法規2時間、公衆衛生学1時間、食品衛生学3時間(テスト含む)の計6時間を受講します。

取材協力・監修

宮原美樹※2020年8月26日更新

手作りチョコレート専門店 ショコラティエ・ミキ オーナー・シェフ・ショコラティエ。 チョコレートメーカーで開発業務に携わったあと、2006年ショコラティエ・ミキをオープン。 2008年にはフランスで開かれた「サロン・ドゥ・ショコラ」に出展。2009年 著書『CHOCOLATE BOOK』(主婦の友社)刊行。 2013年、2014年 フランスの最高峰のショコラ専門ガイドブック『LE GUIDE』に、日本を代表する10軒のショコラティエとして掲載される。

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