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臨床心理士の1年目はどうだった?

臨床心理士の1年目はどうだった?

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臨床心理士が仕事を始めるに当たっては、一般企業に勤務する場合と違い、特に研修制度があるわけではありませんが、臨床心理士としてはまだまだ経験不足の状態です。資格を取った臨床心理士として、1年めはどのようなことから始めるのか、見ていきましょう。

1年めはたくさんの経験をし、学ぶことが大切

臨床心理士はほとんどの場合、資格を取得する以前に臨床経験があることが要件になるので、資格を取得後は専門家として勤務を開始することになります。病院に勤務する場合、1年めではまずインテークから始めます。インテークとは、病院に来院した初診の患者からさまざまな情報や事情を聴き取ることで、最初に面接をすることを言います。今後の治療に役立てるために、その人の経緯や今までの病歴など主訴(患者が医者に訴える主な症状のこと)を確認します。
そのほか、集団で行うカウンセリングの参加補助、心理テストの実施などを行います。テストも数をこなすことが経験につながります。また、研究会に行くことや自分で使える療法を勉強して、知識だけではなく実際の事例に基づく臨床経験を積みます。
 スーパービジョンを受けることも重要です。スーパービジョンとは、心理療法の技術の向上を目指して、熟練の経験をもつスーパーバイザーに指導をしてもらうことです。興味がある分野で先生をみつけ、事例を提示してそれに対する見立てや今後の方針を相談し、指導を受けます。
ある臨床心理士はコラージュ療法に注目して、研鑽を続けてきました。コラージュ療法とは、切り貼りをしたイメージで心を表現する方法を言い、芸術療法としても用いられています。継続して実施することで深層心理や気持ちの変化がわかり、カウンセリングに役立ちます。
 1年めはとにかく経験を積み、勉強することが大切です。

カウンセリングルームを開いた臨床心理士の1年め

ある臨床心理士は、病院での心理技術員を始まりとして、多岐にわたる病棟でのカウンセリングを実施し、公立中学・高校でのスクールカウンセラーとしても活躍してきました。その経験を活かし、さまざまな悩みを抱える現代の人々に寄り添いたいとカウンセリングルームを開設しました。
開設1年めから急にクライアント(患者)が増えることはないので、スクールカウンセラーやクリニックでの勤務と並行して実施しています。作成したHPから予約が入った場合は一人につき1回50分のカウンセリングを行います。引きこもりや不登校、対人関係などで悩みをもつ人が訪れ、療法としてはコラージュ療法(イメージで心を表現する方法)、夢分析(夢から心の声を聞く方法)、認知行動療法(思い込みへの気づきを促す方法)などを用いています。

取材協力先 松田 正子

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