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介護福祉士の歴史を知ろう

介護福祉士の歴史を知ろう

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高齢者が増えている現代、介護福祉士の重要性が増してきています。ただ、「介護福祉士」という職業自体のその歴史は意外にもだいぶ浅く、時代に合わせて誕生したと言える職業です。

介護福祉の始まり

福祉関係の国家資格者はソーシャルワーカーと呼ばれ、老人の介護を行う介護福祉士、社会的に困窮している人に援助やアドバイスを行う社会福祉士、精神疾患のある人をサポートする精神保健福祉士に分かれます。
日本では長年、将来的な高齢社会の訪れが予測されてきました。もともと高齢者の介護は基本的に各家庭で家族が行うか、特別養護老人ホームで福祉寮母と呼ばれる専門職の人が行ってきました。しかし高齢者人口の増加とライフスタイルの変化に伴って、これまでのような介護のあり方では対応が難しくなってきました。今まで以上に介護の重要性が認識されはじめるようになり、国家資格をもつ専門職が必要とされるようになったのです。
1987年、に現在の厚生労働省が「社会福祉士及び介護福祉士法」を制定しました。その中で介護福祉士は、「身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うこと」と定義されています。これが介護福祉士の始まりと言えるでしょう。

高齢者数と有資格者数の推移

内閣府が発表した「平成27年度版高齢社会白書」によると、2014年時点で高齢者人口は3300万人となっており、全人口の26.0%を占めています。そのうち要介護認定者数は608万人にのぼり、高齢人口とともに増加傾向にあります。
同年における介護福祉士の数は約107万人。10年前は28万人となっており、約80万人程度増えており、社会における需要の高まりと国民の関心の高さを読み取ることができます。しかし高齢者数の増加と比較すると介護福祉士の数は全然たりません。

法改正を経て求められる役割はさらに大きく

高齢者の数が増えるにつれて、介護福祉士に求められる役割も少しずつ変化してきました。当初の役割は身の回りの世話をすることでしたが、生き方をはじめとする生活全体にかかわりながら本人と家族の自立を促す立ち位置に。
2007年に法律が改正され、「社会福祉士又は介護福祉士は、社会福祉及び介護を取り巻く環境の変化による業務の内容の変化に適応するため、相談援助又は介護等に関する知識及び技能の向上に努めなければならない」と記されています。今まで以上に介護の質が求められるようになったのです。

海外の介護職と、日本がこれから目指すもの

福祉大国といわれるスウェーデンでは、1970年代から国が積極的に高齢者福祉施策を進めてきました。現在は在宅介護や訪問などのサービスが充実しており、高齢者も健康に過ごしています。
 デンマークも同様に福祉大国の一つです。高齢者がこれまでと変わらない生活を送ることができるよう、介護サービス付住宅や在宅介護が発達しています。
 日本でも在宅ケアに力を入れるようになってきました。今後は北欧各国のように、高齢者が健康に暮らすことのできるシステム構築を目指し、介護福祉士に求められるものもさらに変化していくのかもしれません。

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