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フラワーコーディネーターの20年後、30年後はどうなる?

フラワーコーディネーターの20年後、30年後はどうなる?

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20年後や30年後にAIや機械が発達すると、フラワーコーディネーターの仕事内容はどのように変わるのでしょうか。機械にまかせたほうが楽になる部分と、人間が携わったほうがいい部分と両方あります。今後のフラワーコーディネーターの仕事についての予想を見ていきましょう。

AIやロボットの進歩で楽になる部分はある

未来のイメージイラスト
未来のイメージイラスト

現在は毎日の花のお手入れや掃除などの作業がフラワーコーディネーター(フラワーデザイナー)の手によって行われていますが、将来的にAIやロボットが代わって行うことはあるかもしれません。フラワーコーディネーターは体力仕事が多いので、毎日必ず行う流れ作業や力仕事をロボットができるようになれば、私たちも楽になります。
最近でもインターネットの発達により、花材の注文などをネットからできるようになったことで、時間の負担が減りました。今後は、ホテルやパーティーなどの会場のディスプレイを、3Dでイメージできるような機械を使うことができれば便利ですね。3Dで見ることができれば、2Dの図面よりも完成した作品や空間がよりイメージしやすくなるのではないかと思います。

時間で変化する生け花をAIが扱うのは難しい

花はインテリアや祝いごと、葬祭、贈り物などさまざまな場面で活躍するので、今後も花の需要がなくなることはないでしょう。そして20年後や30年後にAIやロボットが発達しても、フラワーコーディネーターの仕事がまったくなくなってしまうことは考えにくいです。
生の花を扱うことは、ロボットには取って代われない部分だと思います。フラワーコーディネーターは花の色を扱う職業なので、自分の目で花の色を判断して、会場装花であれば、インテリアなどとの組み合わせも考えなければなりません。また、それぞれの植物がどんな特徴、個性を持った植物なのか、自然のなかでどのような環境で、太陽に向かってどのように生育している植物なのかを知って、それらを生かしたデザインをします。そのためにはもちろん、植物についての観察や知識、色彩学や花のデザイン理論の勉強が必要です。
花の色は多様でグラデーションもあり、さらには時間によって変化していきます。生きている花がどう変化していくのか、何日か後にはどうなるかがわかっていないと、デザインできません。そういう有機的に変化するものをデザインするということが、フラワーデザインの醍醐味であり、他のデザインにはない素敵なところです。
フラワーコーディネーターはインテリアやコンセプト、お客さまの要望などさまざまな要素と組み合わせて花をデザインします。この先の20年後30年後、フラワーコーディネーターが機械に助けられながら仕事をしていく部分もあると思いますが、機械で全部済まされてしまうことはないでしょう。
また、コンピュータが発展して何でも機械でできてしまうようになればなるほど、人の心も殺伐していくことが多くなるのではないかと予想しています。そのため、花や植物に魅了される人が増え、花の需要は増えるのではないでしょうか。

取材協力

CHACO

国家検定フラワー装飾1級技能士、NFD本部講師、花阿彌プロフェッショナルインストラクター。ジャパンフラワーフェスティバル金賞ほか受賞多数。老舗花店、ホテル花店、専門学校講師など多様な現場経験。色彩とデザイン理論に基づいたデザイン、指導に定評がある。セレンディピティ フルール主宰。

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