私が勤める熊本赤十字病院は高度急性期医療を担う総合病院で、国内外問わず様々な医療活動を行う存在でもあります。ここの泌尿器科・耳鼻咽喉科・外科の混合病棟の看護師として、主に手術後の患者さまの看護を行っています。患者さまの病態だけに目を向けるのではなく、生活背景や生きがいなど「人となり」を意識してコミュニケーションをとるように心がけています。そうして、手術後の患者さまが次第に回復していく姿を見たときや、「ありがとう」の言葉をいただけると、人の役に立つことができていると実感でき、やりがいを感じる日々です。今後も様々な経験を重ね、いずれは救護班の一員として災害時に活動できる看護師となるのが目標です。
周りに医療従事者が多かったので、幼い頃から自然と同じ道に進みたいと思っていました。看護師を意識し始めたのは、高校2年生の時。医療職の中でも、患者さまの1番近くで関わることができることにやりがいを感じて目指すことを決めました。熊保大へは、地元で学びたい、そして教養科目なども充実している大学で学びたいと思ったことから進学を志し、4年間充実した日々を過ごせました。熊本赤十字病院での勤務を目指したのは、高度急性期医療を担う総合病院であること、そして年齢が近い先輩に気さくに相談できる「チューター制度」が魅力的だったからです。熊本の地域医療の中核を担う病院の中で、様々な経験と学びを重ねているところです。
大学には食堂やオープンスペースなど仲間と一緒に学修できる空間が多く、切磋琢磨しながら、そして時には息抜きしながら楽しく学修していました。特に印象に残っているのは、臨地実習のとき。熊保大は実習先にも担当の先生が必ず来て近くにいてくださったので、安心でした。その都度質問できて分からないことをそのままにせず学べましたし、時には現場の看護師さんとの橋渡しや、休み時間に相談に応じてくれるなど、本当に親身に対応いただけました。貴重な学びの場である実習で手厚いサポートがあったことで、座学の知識を生かして経験を積むことができ、コミュニケーション力も磨くことができたと思います。この経験を現場でも生かせています。
熊本赤十字病院/保健科学部看護学科/2020年卒/熊本県・真和高校出身。熊保大では「就職・実習支援課」が、志望動機の添削や面接練習など、全力で就職活動のサポートをしてくれたおかげで、志望先に就職できたと振り返ります。入職時はコロナ禍の最中。「コロナ禍で面会制限があり患者さまはご家族に会うことができず、日々寂しい思いをされています。過酷な治療の中でも自分が話し相手になることで少しでも前向きな気持ちや気晴らしになってもらえたらと、積極的なコミュニケーションに努めました」。これから熊保大を目指す人に「日々の学修や実習は大変ですが、国家試験対策も1年生の時からしておくと慌てずに臨むことができます」とアドバイス。