私は、総務省の北海道管区行政評価局に勤めています。行政評価局の仕事は、誰もが暮らしやすい社会を実現することを目的としています。そのために、現地調査を行うなどさまざまな方法を用いて行政サービスの実態を把握し、利用者にとってより良いサービスを提供できるよう、関係府省に改善を促します。例えば、入局1年目には、複数の施設で障がい者に配慮した環境になっているかの調査を担当し、「利用者の立場になって障壁をなくす」ことの難しさを学びました。そして同時に、この仕事の大切さを実感しました。このようにして、国民の生の声を行政サービスの向上に反映できることは、私にとって大きなやりがいとなっています。
「将来は広く人に尽くせる仕事につきたい」という思いから、公務員への道を視野に入れて、必要な科目をしっかり学べて合格実績が高い、北星学園の経済学部 経済法学科に進学を決めました。学生時代は日々、公務員試験へ向けての勉強に取り組む中で、正直、最初は難しくて歯が立たないのではと思ったこともありました。しかし、ゼミで民法の特例の読み方について深く学んだり、公務員講座を受講する中で多くを学んでいくことで、不安は少しずつ解消されていきました。最終的には、行政評価局に入局した北星学園の先輩からのさまざまなアドバイスが、進路決定の決め手になりました。
この仕事では、調査テーマが行政全般に及ぶため、制度や仕組みの勉強をするだけではなく「なぜこのような仕組みになっているのか」など、社会の課題に気づく力も求められます。表面に現れた事象だけにとらわれずに、そのバックボーンを探るなど、探究心のある人が適任の仕事だと思っています。私自身の今後の希望としては、いずれ総務省本省勤務も経験して、そこで吸収したことを活かし、私を育ててくれた北海道の地で地域行政に貢献できればいいなと思っています。
総務省 北海道管区行政評価局 勤務/経済法学科 卒/2018年卒