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私立大学/東京・神奈川

トウキョウトシダイガク

震災時の瓦礫処理や高台への移転事業。工学を駆使すれば工期も予算も最適化できます。

建築都市デザイン学部 都市工学科 五艘隆志 先生
あの光景は今も鮮明に覚えています。
2011年6月、東日本大震災の被災地・石巻。衝撃を受けたのは、見上げる程の瓦礫の山と強烈なニオイでした。
漁港の冷凍倉庫が流された影響で魚の腐敗臭が街を覆う中、処分が追いつかない約2千万tの瓦礫が行き場を失っていたのです。
その後の復旧・復興では多くの方が尽力されましたが、私の専門である建設マネジメントの視点で言えば、将来の巨大災害において繰り返すべきではないことも多かったように思います。

そもそも建設マネジメントは「建設プロジェクトにおけるヒト・モノ・カネの動きを最適化」する学問です。東日本大震災の教訓の下に挑んでいるのが、南海トラフ地震を想定した復旧計画。
最大34mの津波被害の後、瓦礫処理場や仮設住宅、恒久住宅を整備する技術的・事務的プロセスを検証しています。試算では復旧期間を約8年から6年まで短縮できましたが、住民にはそれでも長く、引き続き多面的に検討する日々です。

都市工学科の計画マネジメント研究室の研究範囲は、不正入札問題から契約問題まで幅広く、学生の皆さんによく言うのは「社会全体が実験室だ」ということ。
厳しい現場で働く作業員にICT機器を付けてもらって実態を計測したほか、契約問題が起きた企業も直接取材しています。
あの日、被災地のニオイに復興の優先順位を教えられたように、データでは分からない事実も沢山ある。だからこそ、現場の汗や人間の営みに目を向け、建設や社会を変革していきましょう。
東京都市大学(私立大学/東京・神奈川)
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