カレッジマネジメント187号
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15リクルート カレッジマネジメント187 / Jul. - Aug. 2014──2015年卒の就職活動の現状。岡崎 就職みらい研究所の『就職内定状況調査』では、5月1日時点での大学生の就職内定率は47.7%に上りました。昨年同時期のプラス8.4ポイントと、定量的に見てもかなり順調に推移しています。リクルートワークス研究所が行っている大卒求人倍率調査を見ると、今年(2015年卒)の大卒求人倍率は1.61倍と、昨年の1.28倍から大きく上昇しています。リーマンショックからこの5年間、求人倍率は1.2倍台で推移してきました。1.61倍という数字は、世界的な好景気で求人倍率が上がり、長らく続いた就職氷河期を脱したとされる2006年卒と同じ水準です。「完全に潮目が変わった」というのが、今年のマーケットの最大の特徴でしょう。この最も大きな要因は、中小企業の求人総数が対前年1.45倍と大幅に増えたことです。1社当たりの採用人数のみでなく、新卒採用を実施する企業の数も増えています。業種別に見るといずれも2けたの伸びで、特に顕著なのは建設業とサービス業です。背景には、景気回復でアルバイトや中途採用も含め、求人難が広がっているこ選考期間の短期化で、大学3年までの準備期間が重要に対談(ファシリテーター 小林 浩 本誌編集長)VS2016年卒から、就職活動のスケジュールにおいて、広報解禁が大学3年生の12月から3月に、面接選考解禁が4月から8月に後ろ倒しされる。これにより、企業側の採用はどう変わるのか、大学ではどのようなことに気をつけなければいけないだろうか。新卒採用動向に詳しい大黒光一就職ジャーナル編集長と岡崎仁美就職みらい研究所所長に話を聞いた。岡崎仁美就職みらい研究所 所長大黒光一就職ジャーナル編集長求人の潮目が変わった1

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