カレッジマネジメント187号
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13リクルート カレッジマネジメント187 / Jul. - Aug. 2014させる」が78.2%と最も多く、「学生に就業体験の機会を提供することで、社会貢献する」(74.9%)と続く。ちなみに、前年に調査した結果では、上述が入れ替わった状況であった。インターンシップの実施期間をみていきたいが、複数回実施している企業においては、主要なものについての回答であることを断っておく(図表3)。実施期間は、「1日」8.8%、「2日」4.5%、「3日以上1週間未満」34.2%と、1週間未満のものが半数近くとなっているが、1カ月以上の期間で実施している企業もみられる。企業への取材も行ったのだが、インターンシップの内容等により、時期やコースなどを複数設定しているところもあり、例えば、1週間の実施のほか、海外の大学・大学院生からの要望で、諸外国並みの比較的長め(2カ月ほど)のインターンシップを実施しているところもあった。企業の「インターンシップを実施していない理由」とはインターンシップを実施している企業が、2012年度よりも増えてきているなか、インターンシップを実施していない企業もある。実施していない企業に、その理由を聞いたところ(実施しない理由を自由回答で聞いている)、「受け入れ体制が整っていない」「受け入れるための人員、マンパワー不足」「必要性を感じない」「余裕がな生)の参加状況は23.9%と、2013年卒者の17.4%よりも増加している(図表4)。インターンシップの参加目的は(図表5)、「仕事理解」「業種理解」「企業・職場の雰囲気を知る」の順である。また、インターンシップに参加して良かったと思う点について聞いたところ、「仕事内容を具体的に知ることができた」「業種について具体的に知ることができた」「企業・職場の雰囲気を知ることができた」とあることから、参加したことにより、仕事理解などの参加目的に、成果があったということであろう。い」が多くみられた。その一方で、「実施予定だったが、応募者がいなかった」「募集してもこなかった」「要望がなかった」といったものもみられ、実施意向があったにもかかわらず、学生からの応募がなかったことや大学からの要望がなかったことにより、実施できなかった実情も見受けられた。学生の現状についてでは次に、学生のインターンシップ参加状況などをご報告していきたい。2014年卒者(大学生および大学院参加しなかった 76.1 参加した 23.9(%) 2014年卒(N=1610) 2013年卒(N=1645) 参加した 17.4(%) 参加しなかった 82.6 特集 インターンシップの教育効果図表3 インターンシップの実施期間(2013年度(予定含む)/複数回答)図表4 インターンシップへの参加状況(学生全体/単一回答)0 10 20 30 40 (%) 8.8 4.5 34.2 37.2 11.7 2.4 1.1 N1日2日3日以上1週間未満1週間以上2週間未満2週間以上1カ月未満1ヶ月以上3カ月未満3カ月以上全 体5328.84.534.237.211.72.41.1従業員規模別300人未満859.42.440.032.910.61.23.5300〜999人14910.14.038.336.98.12.00.71000〜4999人1716.47.626.940.913.54.10.65000人以上647.81.642.228.117.21.61.6(%)

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