キャリアガイダンスVol.428 別冊
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6Vol.428 別冊付録1年次3年次2年次4年次経験・体験生産工学系科目キャリア形成教育卒業研究キャリアデザイン経営管理技術者倫理エンジニアリングデザイン教育生産工学を学ぶことで身につく力です」(落合学部長) 加えて、ニーズの開拓からリサイクルに至るまでのものづくりの全工程を俯瞰してとらえる力、全体における自分の役割を認識し、その立場から社会やものづくりの全工程を見据えた発想ができる力、そして何よりものづくりの現場で求められる「チームで協働する力」も生産工学部では養うことができる。これらはいずれも現場での実践力に直結する。 次に、このような力を総合的に磨くために生産工学部でどのような教育が行われているのかをみていこう。  各学科で専門領域に関する教育が行われる一方で、全学科共通の生産工学系科目(図2)が学部全体の中核をなすプログラムとなっている。 「生産工学系科目は、1年次から3年次にかけてキャリア形成教育とエンジニアリングデザイン教育の2つの柱で構成されています。それぞれのプログラムで獲得した知識と能力が3年次の生産実習で発揮されます」(土木工学科/鷲見浩一教授) キャリア形成教育を通じて、「自分は何をやりたいのか」「社会のために何ができるのか」を探究。そして、エンジニアリングデザイン教育では、グループワークを重ねることによってチームで協働する力を養う。 エンジニアリングデザイン教育の導入となる「自主創造の基礎1、2」は全学共通のアクティブ・ラーニング科目。1では同じ学科の仲間とグループを組むが、2では学部と学科の枠を越えてチームを編成するという。 「一連のグループワークを通して、状況に応じ、自分の強みを生かしてリーダーシップを発揮できる力が養われていきます」(鷲見教授) そして、すべての生産工学部生にとってのハイライトとなるのが生産実習。3年次の夏休みの10日間以上にわたって企業の現場でものづくりの実際を体験するインターンシップ科目で、グローバル志向の強い学生は海外での実習も選択できる。 「単に現場を体験するだけではなく、3年次の年間を通して、『生産実習NOTES』という教材を活用しながら、事前教育、事後教育もしっかりと行います。事前に自分の目的に合った企業を調べ、選ぶ過程も学生にとっては重要な学びです」(応用分子化学科/齊藤和憲准教授) 約1500人に及ぶ学部生全員が生キャリア形成教育とエンジニアリングデザイン教育の2軸で構成される生産工学系科目図2土木工学科鷲見浩一教授機械工学科坂田憲泰准教授応用分子化学科齊藤和憲准教授土木工学科中村倫明助教生産実習前、実習期間中、実習後を通して自身の歩みを記録する教材。随時自分を振り返る材料ともなる生産実習NOTESキャリアデザイン演習生産実習自主創造の基礎1プロジェクト演習SDコミュニケーション自主創造の基礎2分野横断PBL

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