キャリアガイダンスVol.426 別冊
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5Vol.426 別冊付録パーグローバル大学創成支援(タイプB)に採択された。その取り組みは2018年2月の中間評価で最高評価「S」を受けている。 そして、キャリア教育に関しても独自性の高い取り組みを推進し、着実に成果を上げてきた。その基本的な考え方について、キャリアセンター長の小林孝次教授はこう語る。 「本学では、単に就職をゴールとはせず、人間教育、世界平和といった建学の精神のもと、自他共の幸福を追求する、真に豊かな人生を生き抜く力を養うことを目的としてキャリア教育に取り組んでいます。ですから、学業を中心とした学生生活のすべてがキャリアデザインだと考えています」 このような考え方に基づいて、キャリアセンターでは、学生一人ひとりが、自分の未来を(Self-Future)、自分の力で切り拓く力をつけ(Self-Frontier)、自身の基盤を築く(Self-Foundation)ことを狙いとしたF3プログラムを実施。学部を横断したキャリア科目、卒業生 創価大学は、2010年に発表したグランドデザインに基づき、積極的に新学部の開設や学部再編を進めてきた。現在は文理幅広い8学部10学科体制となっている(図1)。 グローバル化推進にも力を入れており、2014年には、文部科学省のスーを招いたキャリア・就職イベント、現時点での社会人基礎力(リテラシー、コンピテンシー)を測る就業力テスト、資格試験対策講座などの課外講座、キャリアセンターでの進路相談、キャリア・就職関連の刊行物などを連動させた、キャリア教育を展開している。 そして、このプログラム全体を支えているのが、CSS(キャリアサポートスタッフ)、RSS(リクルートサポートスタッフ)という、学生によるピアサポートだ(別掲コラム参照)。 毎年秋に、進路が決まった4年生の有志が自ら手を挙げ、約40人のCSS、60~80人のRSSを結成。自分自身が1~3年次に先輩から受けてきた支援を、今度は自分たちが後輩に提供す創価大学の学部・学科構成図1経済学部経済学科経営学部経営学科法学部法律学科文学部人間学科教育学部教育学科児童教育学科国際教養学部国際教養学科理工学部情報システム工学科共生創造理工学科看護学部看護学科取材・文/伊藤敬太郎 撮影/坂本ひろし2021年に創立50周年を迎える創価大学。そのキャリア教育の大きな柱となっているのが、先輩が後輩を支援するピアサポートだ。先輩が後輩のために力を尽くし、それに触発された後輩が、キャリア意識を醸成し、成長していくその仕組みの核となっているものは何なのか。キャリアセンター長と卒業生・在学生に話を聞いた。キャリアセンター長経済学部小林孝次 教授1年生のキャリアデザインを一緒になって考えるCSS(右)

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