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歯科医師が仕事をするときの心がけ

歯科医師が仕事をするときの心がけ

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歯科医院を苦手だと感じている患者は多いかもしれません。しかし、苦手だからと歯科医院に行かなくなればそれだけ歯の状態が悪化してしまいますし治療も困難になります。歯科医師としてできるだけ患者の苦手意識を払拭してもらうために心がけていることはどんなことでしょうか。

まずは患者と仲良くなり、歯科医院に来てもらえるように

心がけは「話しやすい雰囲気づくり」
心がけは「話しやすい雰囲気づくり」

私は、まずは患者と仲良くなることを意識しています。特に子どもの患者の場合、歯科医院の雰囲気や、歯を削る音だけでも怖いと感じてしまうなど、自分の想像を超えた怖いことをされるのではといった恐怖心が先行しがちです。
そのため、まずは自分のことを好きだと思ってもらい、一緒に過ごすことが楽しい相手だと思ってもらうのが治療や診察をスムーズに進めるための第一歩です。
大人でも同様で、歯科医院を敬遠するあまり、歯の痛みや病気を、見て見ぬふりをしてしまう方がいます。この歯科医師は話しやすいな、相談しやすいなと思ってもらえる雰囲気づくりにも気を配りますし、病状の説明や治療についての解説はできるだけていねいにわかりやすく伝えるように心がけています。

相手によって説明のしかたや接しかたを変えることが大事

歯の健康は全身の健康に大きくかかわります。歯の治療の基本は「早期発見、早期治療」です。歯は、ただ悪いところを何度でも治療すれば良いというものでもありません。
実は「歯は5回以上治療すると抜くしかなくなる可能性が増える」と言われています。何度も削ったりしているうちに、最後は抜くしかない状態になってしまうということですが、とにかく初期段階に適切な処置をしなければなりませんし、悪化した状態でだらだらと何度も治療をするのは歯を治すことには繋がりません。
高齢の患者の中には、加齢により歯が悪くなってしまったらすべて入れ歯にすれば良いと考えている方もいます。
しかし、入れ歯にしてしまうと、自分の健康な歯の場合と比べて、約6割程度しか噛むことができないという研究もあります。しっかりと噛むことができないと、食べ物を食べるのも楽しくありませんし、苦労します。美味しく食事ができないと人生を楽しめない方も多いですよね。
歯はただの体のパーツではなく、全身に影響を与えるということをていねいに患者全員に伝えることを心がけています。歯科医院に苦手意識をもっていて、敬遠してしまう患者もいますが、逆に歯への不安が大きすぎるあまり頻繁に来院してしまう患者もいます。
歯科医院を敬遠する患者にはしつこくなりすぎない程度にていねいに歯の治療の重要性を伝え、不安が大きすぎる患者には不安を取り除く説明をするというように、患者のタイプに合わせて接し方やコミュニケーションを変えることもあります。

取材協力

山田玲奈

神奈川県出身。小さい頃から工作や絵を描くことが好きで、この特技を生かせる進路はないかと悩んでいた時に歯科医師になろうと思いつく。そこから猛勉強し東京医科歯科大学へ入学。卒業後は歯科医師として臨床や研究に従事し、現在は勤務医として地域の患者さんの歯科治療にあたっている。

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