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日本に住み、働く外国人が増えているため、日本語教師が活躍する場が増えています。民間の日本語学校の中で出世していくパターン、民間の日本語学校から大学などの教育機関に進むパターン、海外で働くパターンなど、さまざまなキャリアステップについて説明しましょう。
日本語教師が活躍するフィールドは広い
近年、日本語の人気は再び高まっていて、日本に来る外国人が増えています。政府は受け入れを拡大していて、観光客はもちろん、日本語を学び仕事に生かしたいという人や、大学で勉強をして日本で就職を考える人が多くなっていると、ある日本語教師は話します。そんな需要に応えようと、既存の専門学校では日本語を学ぶコースが増設されているため、日本語教師が求められているのです。
日本語教師のキャリアステップは本当にさまざまなパターンがあり、活躍するフィールドが広いことが特徴です。
大学を卒業すると非常勤講師より常勤(専任)になる人が多いので、国内のキャリアパスでいえば、専任から教務主任を経て学校長になるパターンが挙げられます。日本と海外の日本語学校を行き来している先生もいれば、日本では大学院で修士を取れば大学で教えられるので、大学の日本語クラスを教えている先生もいます。
海外志向の人は、大学を卒業後、そのまま海外に行って日本語学校で教えている場合や、国によっては大学や中学、高校で日本語のクラスがカリキュラムに組み込まれているところもあるため、そこで日本語のクラスを受け持って教える場合もあります。海外法人をもつ日本語学校もあり、所属は日本の日本語学校のまま、ベトナム校に赴任するなど、海外で働くこともあります。
さらに、日本語教師になりたい人を教える、日本語学校の教師を養成するコースの先生になるパターンもあります。実際に日本語学校で授業をもって教えながら、教師を指導するという業務を兼任している先生も結構多いそうです。
ちなみに、海外にある日本人学校は海外に赴任している日本人のための学校なので、教員免許が必要で、日本語教師は働くことができません。日本語教師が教える対象は日本語を母国語としない外国人になります。また、日本の小学校や中学校に通う日本語ができない外国人の子どもに対しても日本語教師は教えることができません。文部科学省の管轄であり、教員免許が必要となります。
誰にどこで教えるかによって変わる日本語教師の質
国内の日本語学校で働く非常勤講師は、セカンドキャリアとして日本語教師を選択した人が多いです。子育てを終えた主婦、定年退職した人や転職を希望する人など、他の仕事をしてから日本語教師をやってみたいと思って勉強する人や以前から日本語教師がやってみたかった、という人もいるようです。
実は、日本語教師で一番多いのはボランティアで、次が非常勤になります。専任の先生は1割か2割しかいません。ボランティアの場合は資格や条件がないので、日本語教師のレベルには差があります。生活に必要な単語だけを教えるグループや、雑談ができるような程度のおしゃべりで終わっているものもあるようです。なかには、日本語教師として、市区町村から委託されて教えている人もいます。
どこで、誰に教えるのかによって日本語教師の仕事内容や質が変わり、キャリアステップも変わるといえるでしょう。
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